「なぁグリーン。親友としてクレープおごってくれよ。」
ここはトキワジム。ジムの奥にある、ちょとした個室でグリーンとレッドはくつろいでいた。
今日はジムが休みだ。それを見はからってレッドがジムの方に遊びに来た。
そしてグリーンはいきなりやって来たレッドの文句を言いながらもなぜかお茶をだし、くつろぐ場所をつくってやったのだった。
「いきなり押しかけて来て、クレープおごれとはどういう神経をしている・・・。」
グリーンはあからさまにいやそうな顔でレッドを見つめる。
「そんな顔すんなよ。この頃近くの地方に美味いクレープ屋ができたんだよっ!」レッドの顔はもうキラキラと輝いている。
こういうところはまだまだ子供だとグリーンは思う。「大体オレにクレープおごる金はない。この前デカイ買い物をしたからな。」
グリーンがそういうとレッドは細かく「何円?」なんてグリーンに聞いてみる。
そんなレッドに半ばあきれながらグリーンは答える。「残金15円。」
レッドはそれを聞くとウソつけとでもいうようににやりと笑う。
「ふーん。オレは知ってるんだぞ?グリーンの家の金庫に50万。貯金通帳に3000万ぐらいあるだろ?」
グリーンが一瞬びくっとなる。図星だったからだ。「お前・・・・。いつの間にオレの金庫を・・・。暗証番号もあるはず。」
あまりのグリーンの驚きように、レッドは可笑しくてケラケラと笑う。「暗証番号は・・・。」
レッドが暗証番号を言いかけるとグリーンに勢いよく口をふさがれた。
そして「む・・・ぐ・・・・(汗)。」グリーンににらみつけられ、レッドは黙る。
レッドが黙ったのを見て、グリーンは手を離す。
「絶対に言うな。オレ達の話を聞いているやつがいるかもしれない。とくにあの女(ブルー)は要注意だ。レッド。聞かれても絶対言うなよ。言った時には二度とジムにも家にも入れてやらないからな。」
レッドにとってジムもグリーンの家にも入れてもらえないのはくつろぐ場所が永久に失われるので、それは困る。
「分かったよ、誰にも言わない。」レッドは素直に負けを認めた。・・・・と思ったら大間違い。
「その代わりクレープおごれ。」グリーンの顔がひきつる。
金庫の事ふまえ、いらない所で頭が回る。
レッドの性格は十分理解しているグリーンだが、これは予想外。
「まさか・・・・交換条件とは・・・。」こんなところで逆らうとレッドがブルーや他のやつらに暗証番号を言いかねない。
このごろジム戦でグリーンはそうとう疲れており、うまく頭が回らない。「くそっ!こんなときにいい案が思い浮かばないなんて・・・。」
そんなグリーンを見てレッドはにこにこと笑っている。「仕方ない・・・・。その代わり(暗証番号を)絶対言うなよ。」
グリーンが額に手をあてながらそういうとレッドの顔はいっそう輝きすごい明るい声で返事をする。
「おうっ!」レッドはグリーンより一足先にクレープ屋を目指して飛び出していった。
ああぁ。レッドさん黒い。
そしてグリーンさんがなぜかお茶目(殴これも友達作。ありがとう、素敵な小説を(笑)。